撮影中での空いた時間に

写真
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大切なものを見過ごさないようにしていくための一つの手段として、心がけていることがある。

学生の頃は、いつでもどんなときでもシャッターを押せるように、鞄の中に50mmレンズを付けた一眼レフとフィルム2,3本を入れていた。
ファインダーから覗く世界は、最初は歪みを帯びているのだけれど、ピントリングを回す事で次第に鮮やかな景色が見えてきた。
普段歩いている道、カラスに引っ掻き回されて散乱したゴミ、安っぽい雑貨や洗濯物を干しっぱなしにしたベランダ。
これらがファインダーというフィルターを通す事によって不思議とキラキラしたものに見えた。

そんなファインダーの奥の世界が私は好きだった。

今もその気持ちは変わらず、変わらなすぎたから今の仕事をしているんだと思う。

最近は普段使いの鞄の中にカメラを入れることは少なくなった。
日常を何となく切り取る行為が減った分、「遊び」が減ったような気もする。
だから、カメラを持つときはなるべく心がけていることがある。

セッティングチェンジやメイク直しなどをしているとき等、ちょっとでも時間が空いたときに何らかの対象を見つけて一枚だけ撮る。

一枚だけに絞ると、自然とファインダー越しに見える世界をより良くしたいと思えて、今まで見えなかったものや、見えているのに見ようとしていなかったものが鮮明になる。

シャッターを押した後は、なぜか大抵気持ちがスッキリしているか切り替えがしっかりできていて、その後の本来の撮影がスムーズに行えたりする。

それはきっと、本来自分が撮りたいものがその都度明確になるから。それまでに心底にあった迷いがなくなったからなんじゃないかと解釈している。
もしかしたら初心を思い出せるからというのもあるかもしれない。
だから、きっとこの習慣は続けていくんだろう。切り取りたい瞬間を良いものにするために。

7月の初旬にクラブイベントの撮影をした。
撮影の合間に私は、赤を貴重として様々な光で照らされたミラーボールに心を惹かれ、シャッターを切った。
今日の撮る写真全てがこのくらいキラキラした写真になればいいな、と思う瞬間だった。

写真日常
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家に着いたら、まずパジャマに着替える

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