動画撮影の際ノイズが乗らないように気をつけてはいるものの、やはり悪環境な状況だとISO感度をあげなくてはならないわけで。
特に夜間の外ロケ、照明機材が少ない中でアイリス(絞り)をしっかり絞って撮影しなくちゃならないとか結構キツイオーダーとかになっちゃうと、もうノイズがのってしまうことを恐れずに撮影強行しなくてはならなかったり。
照明さんがしっかりいたり、大掛かりだったりすればこんなことは少ないのだけれど、少人数体制のチームでどうにかしなきゃなときはもう仕方ないね。
そうは言っても、編集の際にノイズが出ているのは非常に悔しいし、絵面として非常にいいのにノイズがジャマをするのは非常に勿体無い。
そんなわけで、ずっと買うのを躊躇っていましたが、Adobe Premiere Proで使えるノイズ除去のプラグインをついに今回購入することにしました。
ノイズリダクションのプラグイン多すぎ!!
ノイズ除去のプラグインを探してみると、あるわあるわ、色んな会社からノイズリダクションのプラグインが発売されています。
色々あってどれが良いんだか悩む。。。
その中でも購入が容易である2点に絞って検証をしてみました。
Magic Bullet Denoiser III
Red giantから出ているプラグイン。
Red giantは最近だとエフェクトやトランジション(場面の切替効果)が多数収録されてるプラグインであるRed Giant Universeが有名ですね。
Denoiser IIIは、他のエフェクトと同じように、つまみの調整でノイズリダクションをおこなえます。
少ないノイズであればワンクリックでDenoiserを適用してあげるだけであらかたノイズは消えるのでめちゃくちゃ楽。
お値段は28,000円程度。
Neat Video v4 Pro plug-in
個人的には全然知らなかったのですが、ノイズリダクションを必要とする方々には有名なプラグイン。
他のノイズリダクションプラグインに比べて、安価。それでいて安いです。
定価で考えると、他のノイズリダクションプラグインの半額くらいの安さです。
こちらは別ウインドウを表示させて、ノイズ検出をさせてからプラグイン適用させる仕組みです。
こんな感じに。
お値段は14,000円程度。
実は上記以外にも実際にいくつか使用してみたんですが、期待したような効果がでなかったり、レンダリングに時間を要してしまったりと、若干使い勝手が悪かったです。
そういう意味でも、この2点に自然と絞られるかなと思います。
Magic Bullet Denoiser IIIの良いところ
若干のノイズならワンクリックで作業が終わる
言われなければ気づかないかも?というようなノイズなども、出来ることなら除去していきたいところですよね。
そういうノイズはデフォルトの値を動かさないで十分にノイズリダクションを行えるので作業的にめちゃくちゃ楽です。
調整の容易さ
いじれるパラメータが5つしか無いのですが、その分シンプルでわかりやすいです。
Magic Bullet Denoiser IIIのいまいちなところ
キツめのノイズにはかなり調整が必要
良いところではワンクリックで十分対応できると書いていますが、ノイズが多くのってしまっているような動画になると話は変わってきます。
ノイズ軽減をしつつディテールを保持するには、少ないパラメータの中でもかなり慎重に調整を行わねばなりません。
書き出しに時間がかかりやすい
他のプラグインに比べれば大したことないですが、それでもそれなりに書き出しに時間がかかります。
Neat Video v4 Pro plug-inの良いところ
2ステップで圧倒的綺麗さ
Neat Videoでは、設定を変更する際は別ウインドウで行います。
この別ウインドウで、ノイズサンプルを自動で取得するだけで一気にノイズが軽減されます。
他のプラグインのデフォルト設定だと厳しかったノイズも、Neat Videoなら問題ない!ってことも多く、非常に使いやすいです。
書き出し早い
レンダリングや書き出しが他のプラグインに比べると断然早いです。
たかがノイズ軽減ですが、こいつのせいでレンダリング処理が相当おそくなるのも事実なわけで。
そういった意味で、書き出し早いのはすごく助かります。
Neat Video v4 Pro plug-inの悪いところ
別ウインドウ開くのめんどくさい
わざわざ別ウインドウで開かないといけないところが悩ましいです。
ノイズサンプルを取得する場合とかは特にそうで、サンプリングするフレームを決める前に開けちゃうと若干めんどくさいことに。
別ウィンドウで立ち上げてもサンプリングするフレームを自由に変えられるようになればかなり楽なんですが。
相性問題
適用させた設定を変更しようと思って、再度別ウィンドウを立ち上げようとすると、ダイアログがたまに出てきます。
これが出てくる条件がけっこうまばらで、でないときもあればでるときもあるという。。
設定を変更したいときは、設定のリセットをかけないといけないので、ちょっと困るときがあります。
サンプルを作ってみたよ
というわけで、一長一短あるわけですが、結局はノイズリダクションの綺麗さが購入の決め手になりますよね。
両方適用したサンプルを作ってみましたので、御覧ください。
こちらですが、実は Denoiser IIIの方は調整をしています。対してNeat Video v4 Proにおいては、ノイズサンプルを拾っただけにしています。
スマホだと差がわかりにくいのですが、パソコンなど大きい画面で見ると、かなり差が出てきます。
正直クオリティとしては、Neat Videoの方がノイズはもちろんのこと、ディテールが崩壊することも少ないように見えました。
ノイズ軽減したいならNeat Video一択だよ
ギリギリまで悩んだんですが、結局Neat Videoを買いました。
Neat Videoのデメリットとなる部分も強いて言えば、くらいで考えていたし、なにより安くて、簡単で、重くなくて、それでいて綺麗にノイズリダクションをしてくれるというのが最高に良かったです。
余談ですが、購入する際にどっちが良いかと販売代理店の方や既に使用している方々にも聞いてみたところ、圧倒的にNeat Videoをオススメされました。
もうその時点でNeat Video一択だわ……って話なんですが、それでも自分に合うのはどちらか確認してみました、というお話でした。
ただ、実際に触ってみないとわからない部分も非常に多いプラグインなので、まずはデモ版を試してみるのが間違いないです。
まぁ1番はノイズが出ないように撮影をするのが良いんだけどもね。
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